
「画像生成AIって面白そうだけど、一体どうやってAIに指示を出せばいいんだろう?」
「思った通りの絵が出てこない…」
せっかく画像生成AIを使ってみたのに、なかなか自分のイメージ通りの画像が出てこないと、ちょっぴり frustration(フラストレーション)を感じてしまいますよね。まるで、言葉が通じない外国人に何かを伝えようとしているような、もどかしい気持ちになるかもしれません。
でも、心配はいりません! 画像生成AIに「こんな絵が欲しい!」と正確に伝えるためには、ちょっとしたコツがあるんです。それは、AIが理解しやすい「言葉の魔法」を使うこと。このページでは、画像生成AI、特に絵を描く指示である「画像プロンプト」の基本的な書き方を、超初心者さんにも分かりやすく解説していきます。これらのコツを覚えれば、あなたもAIに対して、まるで熟練の画家のように、細かく指示が出せるようになりますよ!
1. なぜ「プロンプト」が重要なのか?AIとの意思疎通の第一歩
画像生成AIは、あなたが入力する「プロンプト(Prompt)」と呼ばれる指示に基づいて画像を生成します。プロンプトは、AIに対する「お絵描きの注文」のようなものです。もし、あなたが曖昧な指示しか出さなければ、AIも何を生成すればいいか分からず、期待外れの画像が出てきてしまうことがあります。
逆に、具体的で分かりやすいプロンプトを入力すれば、AIはあなたのイメージを正確に理解し、より理想に近い画像を生成してくれる可能性が高まります。プロンプトは、AIとの効果的なコミュニケーションの第一歩なのです。
2. 画像プロンプトの基本構成要素:何を伝えればいい?
画像生成AIに指示を出す際には、どんな要素を伝えれば良いのでしょうか?基本的な構成要素を見ていきましょう。
2-1. 描きたい「もの」(Object)
まず、画像の中に何を描いてほしいのかを明確に伝えましょう。
- 例:「猫」「犬」「山」「海」「宇宙船」「中世の騎士」「未来都市」など
2-2. その「もの」の様子や特徴(Description / Attributes)
次に、その「もの」がどんな様子をしているのか、どんな特徴を持っているのかを具体的に伝えましょう。
- 色: 「青い」「赤い」「金色に輝く」「パステルカラーの」
- 形や大きさ: 「丸い」「細長い」「巨大な」「小さな」
- 状態: 「走っている」「眠っている」「笑っている」「怒っている」「静かな」
- 質感: 「フワフワの」「金属製の」「透明な」「ざらざらした」
2-3. 描かれる「場所」や「背景」(Setting / Environment)
「もの」がどこに存在するのか、どんな背景の中に描かれるのかを指定することも重要です。
- 例:「森の中」「砂漠」「夜の街」「教室」「宇宙空間」「古い洋館」「明るいリビングルーム」
2-4. 表現の「スタイル」や「雰囲気」(Style / Atmosphere)
どんな絵のタッチで、どんな雰囲気の画像にしてほしいかを伝えましょう。
- スタイル: 「イラスト」「写真」「油絵」「水彩画」「アニメ風」「3Dレンダリング」
- 雰囲気: 「明るい」「暗い」「幻想的な」「コミカルな」「写実的な」「抽象的な」
2-5. その他の要素(Optional)
上記以外にも、必要に応じて以下のような要素を追加することで、さらに細かく指示できます。
- アングル(視点): 「正面から見た」「上から見下ろした」「ローアングル」
- ライティング(光の当たり方): 「強い太陽光」「柔らかな自然光」「スポットライト」
- 構図: 「中心に配置」「右端に」「全体的に」
- 感情: (登場人物がいる場合)「幸せそうな表情」「悲しそうな目」
- 時代設定: 「19世紀の」「未来の」
3. 初心者向け!簡単なプロンプト作成例

いくつかの例を見て、実際にどのようにプロンプトを作成すればいいのかイメージしてみましょう。
例1:かわいい猫のイラスト
- もの: 猫
- 様子: かわいい、丸い目、短い足、オレンジ色の毛
- 背景: ピンク色の花畑
- スタイル: 手書き風のイラスト
- プロンプト: 「かわいい丸い目の短い足のオレンジ色の猫が、ピンク色の花畑の中にいる手書き風のイラスト」
例2:未来都市の風景写真
- もの: 未来都市
- 様子: 高層ビルが立ち並ぶ、空飛ぶ車が行き交う、ネオンサインが輝く
- 背景: 夕暮れ時
- スタイル: リアルな写真
- プロンプト: 「夕暮れ時の未来都市、高層ビルが立ち並び、空飛ぶ車が行き交い、ネオンサインが輝いているリアルな写真」
例3:勇敢な騎士の油絵
- もの: 騎士
- 様子: 鎧を身につけた、剣を持っている、凛々しい表情
- 背景: 古い城の前、曇り空
- スタイル: 重厚な油絵
- プロンプト: 「鎧を身につけ剣を持った凛々しい表情の騎士が、曇り空の下の古い城の前に立っている重厚な油絵」
4. より良いプロンプトを書くためのコツ
基本的な要素を押さえるだけでなく、さらに一工夫することで、画像生成AIはあなたの意図をより深く理解し、クオリティの高い画像を生成してくれるようになります。
コツ1:「どんな風にしたくないか」も伝える
描いてほしいものを具体的に伝えるだけでなく、「〜ではない」「〜を含まない」といった否定的な要素も加えることで、AIの誤解を防ぐことができます。
- 例:「赤い車、ただしスポーツカーではない」
コツ2:具体的な画材や技法を指定する
スタイルを指定する際に、「油絵風」だけでなく、「ゴッホのようなタッチの油絵」「印象派のような明るい水彩画」のように、具体的な画家や技法に言及することで、よりイメージに近いスタイルを指定できます。
コツ3:複数の要素を組み合わせる
一つのプロンプトに、描きたいもの、様子、背景、スタイルなど、複数の要素を詰め込むことで、より複雑でユニークな画像を生成できます。
コツ4:肯定的な言葉を使う
「暗くない森」よりも「明るい森」、「悲しくない猫」よりも「楽しそうな猫」のように、肯定的な言葉で表現する方が、AIはイメージを掴みやすい傾向があります。
コツ5:試行錯誤を恐れない
最初はなかなか思い通りの画像が出てこなくても、諦めずに色々なプロンプトを試してみることが大切です。少しずつプロンプトを修正していくことで、AIがあなたの意図を理解していくのが分かってくるはずです。
5. プロンプト作成に役立つツールやリソース
より効果的なプロンプトを作成するために役立つツールやリソースも存在します。
- プロンプト例のギャラリー: 他のユーザーが作成したプロンプトと、それによって生成された画像を参考にすることができます。
- プロンプト作成支援ツール: どのようなキーワードを組み合わせれば良いか、アイデアを提案してくれるツールもあります。
- スタイルガイド: 代表的な絵画スタイルやアーティスト、写真のテクニックなどをまとめたガイドを参考に、プロンプトに含めることができます。
これらのツールやリソースを活用することで、プロンプト作成のスキルを効率的に向上させることができます。
6. 「言葉の魔法」で、あなたの想像力を解き放とう!
画像生成AIを使いこなす上で、「画像プロンプト」はまさに魔法の呪文のようなものです。今回ご紹介した基本とコツを意識してプロンプトを作成すれば、あなたの頭の中に眠る無限の想像力を、美しい画像として現実世界に Manifest(マニフェスト)させることができるでしょう。
さあ、あなたも「言葉の魔法」を操って、画像生成AIとのクリエイティブな冒険を始めてみませんか?
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