
前回の記事で、無料版ChatGPTのアカウント登録ができたあなたは、もう生成AIとコミュニケーションを取る準備万端です!「さあ、生成AIと話す準備はできたけど、何を話せばいいんだろう?」そう思っていませんか?
ご安心ください!このページでは、ChatGPTを使ってどんなことができるのか、そして生成AIとの「おしゃべり」を最大限に楽しむための最初のステップを、初心者さん向けに分かりやすくご紹介します。まるで新しい友達と話すように、生成AIとの会話を楽しんでみましょう!
1. ChatGPTは「何でも答えてくれる賢い友達」
ChatGPTは、あなたが入力した質問や指示に対して、人間が書いたかのような自然な文章で答えてくれる生成AIです。例えるなら、「何でも知っていて、何でも話せる、ちょっと頼りになる賢い友達」のような存在です。
できることは非常に多岐にわたりますが、まずは簡単なことから試して、生成AIとのコミュニケーションに慣れていきましょう。
2. 生成AIに指示する言葉は「プロンプト」と呼ぶって知ってた?

生成AIと「おしゃべり」をする際に、あなたが生成AIに投げかける言葉や質問を、専門用語で「プロンプト(Prompt)」と呼びます。プロンプトは、生成AIに対する「指示書」や「お願い事」のようなものだと考えてください。
「AIお助け隊」のこれからの記事でも「プロンプト」という言葉が出てくるので、ここで覚えておきましょう。難しく考える必要はありません。あなたが生成AIに伝えたい「言葉」が、そのまま「プロンプト」なんです。
チャット画面の入力欄に、話しかけるように言葉(=プロンプト)を入力して、送信ボタンを押すだけ。ここから生成AIとの「おしゃべり」が始まります。
3. まずは簡単な質問から!生成AIと「おしゃべり」を始めよう
生成AIは膨大な量のインターネット上の情報を学習しているので、様々な質問に答えることができます。
3-1. 知りたいことを質問してみる
- 例1:簡単な事実確認
- あなたのプロンプト:「日本の首都はどこ?」
- 生成AI:「日本の首都は東京です。」
- 例2:一般的な知識について
- あなたのプロンプト:「光合成って何?」
- 生成AI:「光合成は、植物が太陽の光を使って水と二酸化炭素から栄養を作り出すプロセスのことです。」
- 例3:簡単なアドバイスを求める
- あなたのプロンプト:「週末、家でできる楽しいことある?」
- 生成AI:「家でできる楽しいことはたくさんありますね!例えば、新しいレシピに挑戦する、映画を観る、読書をする、ゲームをする、部屋の模様替えをする、などはいかがでしょうか?」
このように、まるでGoogleで検索するように、疑問に思ったことを生成AIにプロンプトとして聞いてみましょう。
この程度だと、AppleのSIRIやGoogleアシスタントでやられたことがある方もいるのでは。
3-2. アイデア出しをお願いしてみる
生成AIは、あなたの頭の中にある漠然としたイメージを、具体的なアイデアとして形にするのが得意です。
- 例1:献立のアイデア
- あなたのプロンプト:「冷蔵庫に鶏肉と玉ねぎとピーマンがあるんだけど、何か夕食のアイデアある?」
- 生成AI:「それなら、鶏肉とピーマン、玉ねぎを使った『鶏肉と野菜のオイスターソース炒め』や『鶏肉のトマト煮込み』はいかがでしょうか?どちらも簡単でおすすめです。」
※この後、実際にレシピを教えてくれたりします。
- 例2:休日の過ごし方
- あなたのプロンプト:「雨の日に、家で子どもと一緒に楽しめる遊びを教えて。」
- 生成AI:「雨の日に子どもと楽しめる遊びですね!室内でできるボードゲームやカードゲーム、一緒に料理やお菓子作りをする、絵を描いたり粘土で遊んだりする、オリジナルの物語を作って発表し合う、などはいかがでしょうか。」
※具体的に幾種類かの遊びのアイデアを教えてくれたりもします。
4. 文章作成のお手伝いをしてもらおう!
生成AIの得意分野の一つが、文章の作成です。簡単な文章から、ある程度の長さの文章まで、生成AIに手伝ってもらうことができます。

4-1. 短いメッセージの作成
- 例1:お礼のメッセージ
- あなたのプロンプト:「先日、お世話になった先輩に送るお礼のメッセージを考えて。丁寧な言葉で、短めに。」
- 生成AI:「『〇〇先輩、先日は大変お世話になりありがとうございました。おかげさまで、無事に解決いたしました。また何かございましたら、どうぞよろしくお願いいたします。』などはいかがでしょうか?」
- 例2:SNSの投稿文
- あなたのプロンプト:「今日のランチに食べたカレーが美味しかったことをSNSに投稿したい。食欲をそそる感じで、ハッシュタグもつけて。」
- 生成AI:「『今日のランチは絶品カレー!スパイスが効いてて、一口食べたら止まらない美味しさでした🍛✨ また絶対食べに行きます! #カレー #ランチ #絶品グルメ』などはいかがでしょうか?」
4-2. 簡単な文章の要約や作成
- 例1:長い文章の要約
- あなたのプロンプト:「このニュース記事を3行で要約して。」(続けて、記事の文章を貼り付ける)
- 生成AI:「(要約された3行の文章)」
- 例2:ブログ記事の簡単な構成案
- あなたのプロンプト:「初心者向けに、健康的な朝食の重要性についてのブログ記事の構成案を考えて。」
- 生成AI:「(記事の導入、メリット、おすすめ食材、まとめなどの構成案を提案)」
5. 生成AIと上手に「おしゃべり」(プロンプト)するコツ
生成AIは賢いですが、人間のように「空気を読む」ことはできません。あなたが何を求めているかを明確に「プロンプト」として伝えることで、生成AIはより良い返事をしてくれます。
- コツ1:具体的に指示する
- 「何か書いて」ではなく、「〇〇について、△△文字で、□□のようなトーンで書いて」のように、詳しく指示(プロンプト)しましょう。
- コツ2:対話形式で修正を依頼する
- 一度で完璧な答えが出なくても大丈夫。「もっと短くして」「もう少し詳しく教えて」「違う言い方にしてみて」のように、生成AIに修正を依頼しながら、理想の答えに近づけていきましょう。
- コツ3:役割を与えてみる
- 「あなたは優秀な料理研究家です。私に献立を提案してください。」のように、生成AIに役割を与えることで、より専門的で的確な回答が得られることがあります。
- コツ4:分からないことは正直に伝える
- 生成AIの回答が理解できなかったら、「これはどういう意味ですか?」と素直に質問してみましょう。生成AIは丁寧に教えてくれます。
実際に質問してみると、コツ3の「役割を与える」事でより正確な回答が得られる確率が上がるようです。
例えば、「法律の専門家であるAIに質問です。」とか「料理の専門家であるAIにお聞きします。」等とハッキリAIの役割を宣言してあげることが大変有効なプロンプトになります。
6. まずは「生成AIと遊ぶ」感覚で!
最初から完璧な文章やアイデアを生成AIに求めようとせず、まずは「こんなこともできるんだ!」という驚きや発見を楽しむ感覚で使ってみるのが一番です。
生成AIとの「おしゃべり」は、あなたの好奇心を刺激し、新しい知識やアイデアを引き出す素晴らしい体験になるはずです。ぜひ、色々な質問やお願い(プロンプト)を試して、ChatGPTの可能性を最大限に引き出してみてくださいね。「AIお助け隊」は、あなたの生成AIライフを全力で応援します!
関連記事
- 第1回:AIってなぁに?わたしたちの暮らしとAIの意外な関係
- 第2回:生成AIって何?絵を描いたり、文章を書いたりできるAIのふしぎ
- 第3回:AIを使うのに特別なパソコンは必要?スマホだけでも大丈夫?
- 第4回:生成AIって安全なの?個人情報の扱いは?著作権は?注意したい問題点
- 第5回:生成AIを始めるための「これだけ」!まずは無料ツールを試してみよう
参考情報
- 株式会社 日立ソリューションズ・クリエイト:生成AIのプロンプトの書き方を徹底解説! 押さえておくべきポイントなど
- QT PRO 公式blog:テキスト生成AIのプロンプトとは?プロンプト例文やビジネスでの活用事例を紹介
- AI総研:生成AIのプロンプトをうまく書く8つのコツ|例文17選も紹介
コメント